マクセル株式会社(取締役社長:中村 啓次/以下マクセル)は、公立大学法人奈良県立医科大学 (微生物感染症学講座 矢野寿一教授、中野竜一准教授)との共同研究(以下、本研究)により、マクセ ル製業務用オゾン水生成器「オゾネオアクア ウォーターミックス(MXZW-WM100J)」*1 (以下、本機 器)で生成された低濃度のオゾン水において、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する不活化効 果を確認しました。
本研究は、本機器の製品実機を使用し、蛇口直結のノズルで水道水にオゾンガスを吹き込むことに より生成された約0.2mg/lの低濃度のオゾン水(以下、本オゾン水)において、新型コロナウイルスを不 活化する効果を確認したものです。
なお、本研究における試験および効果の確認は、バイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設内 において適切な病原体封じ込め措置のもとに実施したものであり、本機器の実使用環境における効 果を示すものではありません。
マクセルは、2015年に除菌消臭機器市場に参入して以来、第三者機関や大学・研究機関との共同 研究などによる製品の効果の検証を行っており、お客様に安心して機器を使用していただくため、エ ビデンスの確立とその開示に力を注いでいます。本研究もその一環として位置づけられるものです。
また、マクセルは一般社団法人MBTコンソーシアム*2 (理事長:細井裕司/以下MBTコンソーシア ム)の会員でもあり、本研究の成果をコンソーシアムの設立趣意である「医学を基礎とするまちづくり」に 沿った製品の開発やサービスの提供に活かしていく考えです。
*1 業務用オゾン水生成器「オゾネオアクア ウォーターミックス(MXZW-WM100J)」: https://biz.maxell.com/ja/living_life_equipment/mx...
*2 MBTコンソーシアム: http://mbt.or.jp/
・試験オゾン水 業務用オゾン水生成器「MXZW-WM100J」(本機器)で生成したオゾン水(本オゾン水)
・試験ウイルス 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
・試験内容 本オゾン水190μlとウイルス液10μlを混合させ、一定時間反応させた。対照群としてオゾン水と同量
のリン酸緩衝食塩水(PBS)とウイルス液を混合させたもの(オゾン水なし)を用意し、同様に反応させ た。反応後、それぞれに10mMチオ硫酸ナトリウムを含む培地800μlを加えて反応を停止させ回収、 ウイルス量をプラーク法にて算出した。試験は各2回実施した。
ウイルスの減少率は対数減少値より以下の式で算出した。
減少率[%] = (1-1/10対数減少値)×100